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2016/03/30 | スギナ撃退のカギ!?

 

先週と今週と桜前線、真っ只中。


陽気なこの時期、春の訪れを実感するため


僕は、車を走らせ


職場近くの川の堤防のほとりに車を停めた。


川の両岸には、大きく育った


サクラの木が何本も川に沿って整列している。


大きく育ったサクラの木々は車の遥か上を


覆うように枝が蔓延り、見上げた空には無数に散りばめられた


淡い桃色の可憐な花が賑やかに春のあたたかさを


告げている。


僕は、車のフロントガラス越しに画角を決める。


いたずらな風がそよそよとサクラの花びらを


一枚づつ落としながら楽しんでいる。


川に届きそうなくらい伸びた長い枝と枝の間から


向こう岸の満開のサクラの木々に目をやる。


が、


すぐ手前の枝にムクドリがリズミカルに留まってはまた跳ねてを繰り返し


花の蜜を吸って舞い踊る姿に目を引かれる。


こんな車内からの構図でもしっかりと奥行きと


動きがあって風景を愉しめるんだと。


開いたサクラの花を良く見てみると、下を向いて


咲かせている。


空を見上げて花見を楽しむ我々のことを良く知っているかのように。


さっきまで数えるほどの花びらが


フロントガラスに一枚づつ丁寧に


僕の視界を桃色に染めていく。

 

 

徒然なるままに思いふける……。

 

 

新しい年度を迎えた。春という節目。


これまで一年という月日を暦をめくることで


歳月を実感してきたが


これからは、一刻一刻と刹那に感じたことを


この七十二候もある季節のコラムで書き留めていこうと思う。


季節は、植物が教えてくれる。


季節は、お天道様が教えてくれる。


季節は、生き物たちが教えてくれる。


昔より大切にされてきた文化と伝統を忘れずに。

 

 


第十二候


雷乃声を発す(かみなりすなわちこえをはっす)


3/30〜4/3頃。


夜明けや深夜にほんの一つ二つ鳴ったと思うと、


短く終わってしまう春の雷が聞こえる頃。


子供たちはオタマジャクシを見つけ楽しげ、


大人は体を桜色に染めた鯛、桜鯛を楽しむ。

 

 

卵とじにすると美味しいツクシの料理。


幼少期の頃は、道端のツクシを取って


ただただ集めた。何の目的もなく


手に収まりきらない量を持って


満足したものだ。


取るだけ取って袋に入れて親に渡すと


その日の晩の食卓にはツクシのご馳走が出てきたのを


記憶している。


このツクシ、実は兄弟に当たるのがスギナ。


ツクシはスギナの地下茎から出てくる。


一心同体。


彼らは、胞子で子孫繁栄している。


最近ではめっぽう嫌われ者になったスギナ。


一度根付くとこれがまた厄介で


旺盛さと根の深さでは、ガーデナーの頭を悩ませるスギナ。


一度や二度むしっただけでは全くこたえない。


それは地下茎が生命の源だからだろう。


むしってもむしっても次から次にカオを出してくる。


細くて柔らかい茎を指でつまんで


根こそぎ引き抜こうとするが


「プツッ」とすぐちぎれる。


地下深く宿った根っこが「無駄だ!」と言わんばかりに。


やがて、スギナたちは笑いながら地上にカオを出す。


この戦は、彼らの圧勝か……。


しかし、僕もただでは負けたくない。


何か納得いくことをつかむまでは。。


スギナは、


酸性土壌を好んで陣取る性質があるということから考えると


アルカリ性に弱いんじゃないか!?


そう、ペーハーの調整で挑めば!?とわずかな希望で試みる。


「ペーハーを制すものは、畑を制す」という言葉があるように


(そんな言葉はないが。。。)


作物や植物は、良く調べると


各々相応しいpH数値や土壌によって十分に生育する。


そこで試してみたのが石灰を撒くこと。


こうすればアルカリ土壌になっていきスギナたちは嫌がるはずだ!


しかし、何日経っても彼らの姿は変わらない。


ピンとしている。


ダメだった。


おそらく、地下に宿る根までアルカリ成分が


届いてないからだろう。


根の深さは、1mにも及ぶとのこと。


いや、それ以上らしい。


これでは、スギナの根絶は非常に難しい。


じゃあ、地道にコツコツとむしるしかないのか。


母が言う、


「昔、おじいちゃんが5月くらいにはいつもむしってたよ。


それを3年くらい続けて減らしていったよ。」


と。


これは、葉が育った頃に地上部をむしって


養分を地下茎に運ばせない作戦だ。


これを続けることによって衰退していくらしい。


その上、草木灰をまいてアルカリ土壌を構築していくことが


望ましいが何れにせよ、根気勝負に変わりない。


再び母が言う、


「でも結局、こんなもんいかんわー!次から次に出てきやがって!


もう知らん!と終いには諦めてたよ。」


ああ!祖父も根負けしたのか。


なんだか安心した。


自然には敵わないことだっていくらでもある。


諦めも肝心。


そうだ!スギナ茶にしよう!


効能は?


解熱、アトピー性、利尿作用、鎮咳効果、結石、糖尿病、肝臓炎、婦人病…と


いろいろな効果が期待できそう。


嫌われ者だが、視点を変えれば人気者になりそうだ。


この北名古屋でも田畑があるおかげで


スギナの収穫は、すぐに袋いっぱいになるくらい


沢山のスギナが獲れる。


スギナ茶屋さんでも開こうか。


と、ここら辺の人は誰でも思うことだろう。


ところで問題の味はどうだというと、


緑茶に似ている!?


それにしても、


こういうものは飲み続けないと作用や効能は


わかりづらい。


こちらも根気よくかぁ。


話は戻るが、地表に伸びたスギナの葉は


繁殖し始める2ヶ月が撃退のポイントになる。


毎年、地下茎に養分を運ばない4〜5月頃に


葉を摘めばスギナ退治にことを運べそうだ。


その上摘んだ葉をお茶にするのだから


スギナ退治ができスギナ茶で身体も健康に!と


効率まで計れ、一挙両得だ。


ところが晩秋まで旺盛なスギさんたちは


春を経て夏以降に特に総力をあげてくる。


畑では、野菜を育てているのかスギナを育てているのか


わからなくくらい彼らはドヤ顏で陣取る。


よって、占有されっぱなしじゃ


こちらのファームガーデナーの名が廃る!


と、葉を摘みだすがその頃には地下茎に養分が堆積されおり


葉を取っても取って、次から次に出てくるという


イタチごっこになってしまう。


だから、葉を摘むには春が望ましい。


植物のパワーは、計り知れない。


広島に原爆が投下され、50年は何も生えないと言われたところへ


最初にカオを出してきたのがスギナだったと。


悲惨な経験をした広島の人々の中には、


スギさんの発芽に励まされたり、安心して穏やかな気分に


なったりする人々もいたのではないだろうか。

 

※ここでいう“スギさん”は、スギナのこと。

 

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